一個人としての贔屓チームが、準々決勝までに全て姿を消しました。
脱力感は拭えません。
しかし、見方を変えれば、その贔屓チームを倒した『勢い』に乗る好チームが勝ち残ったことになります。
引き続き、この千葉独自大会を記録していきます。
準決勝第一試合;
追記;2022年横浜市長杯で活躍している市立船橋出身の櫻内俊太
横浜市長杯準決勝
— IBUKI (@ooyunohara) 2022年11月9日
創価大 3ー2 国際武道大
6回裏武大、1死一二塁から櫻内俊太(②市船橋)が左中間へ2点適時二塁打で1点差に pic.twitter.com/1q9RpN61gL
市立船橋出身で、母校の指揮を執って2007年に甲子園出場を果たした父・櫻内剛監督。
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監督の采配が好対照なチームの対戦になりました。
ベテラン監督として達観の域に達して、選手の自主性に任せる(サインを極力出さない)専大松戸・持丸修一監督と、現習志野監督・小林徹氏の遺伝子を受け継ぐ、市立船橋・櫻内剛監督の対決です。
専大松戸と習志野の代理戦争の側面があるとも言えるでしょう。
2020 夏季千葉県高等学校野球大会#市立船橋#市船 #準決勝 pic.twitter.com/JhP90DXYJZ
— mi.non (@BD517) 2020年8月16日
5回までは、完全に、市立船橋ペースだった。
敗れるときは、選手の自主性に任せることが仇となり、打てないと試合を動かすことが出来ない弱点を晒していた。その点が「無策」に映り、脆さが気になるチームの印象だ。今日もその弱点が繰り返される「気配」だった。
6回表、市立船橋の先発・髙山 航希が制球を乱した。
死球⇒中安⇒四球で無死満塁。
3番 石井 詠己(遊)。良くありがちなパターンだが、突如主審の判定が辛くなる。
厳しいコースがことごとくボールに判定された。
3-2から四球。専大松戸1-4市立船橋
投手交代の場面とも考えられたが「引っ張る」。
ここから3連打。専大松戸5-4市立船橋
ここでようやく、
【投手交代】髙山 航希→黒田 寛仁
8番 菊地 優吾(中)の中3タイムリー。専大松戸7-4市立船橋
スクイズ失敗に象徴されるように、一発でバントが決められず、強攻策に切り替えたことが、結果的に成功した。つまり、「緻密な野球」ではない。
ここまで妥協を許さない理詰めの采配をしていただけに、櫻内監督自ら良い流れを遮断してしまったように映った。「情」だろうか?
8回表も同様の悪い流れを繰り返し、5点を追加され、コールドゲームとなった。
細かいバントミスはあったが、専大松戸には『勢い』がある。
象徴的な記事があった。
【高校野球】「同情はしたい。でも…」専大松戸・持丸監督が100日ぶりの練習で激怒したワケ
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<コメント>
素晴らしい監督です。
昨秋、判官贔屓に流れた、地元の船橋市民球場で悔しい思いをした市立船橋に、今大会の『勢い』もあり、分があるという読みが外れた理由が分かりました。
外せない予定があり、初回と最終盤(9回裏~11回)を視聴しました。
1回の攻防を観て「もつれそうだ」と想像を巡らせながら、ぎりぎりで間に合いました。
9回裏、八千代松陰5-4木更津総合、木更津総合が追い詰められています。
一死一塁。山中 海斗盗塁。
この土壇場で、盗塁を仕掛けられるところに、強さが象徴されます。
5番 岡林彪真(三) 3ゴ⇒二死2塁
代打、篠木健太郎。
表情に注目しました。
言うまでもなく、通常なら「プレッシャー」を感じる場面です。
主観ですが、読み取れた胸の内は、
「ここで同点打を打ち、タイブレークになってた抑えて勝つ」という、という高揚感でした。
木更津総合・篠木。圧倒的イケメン。同点タイムリー。そしてこの後盗塁まで決めて。八千代松陰のレフトはもっと前でよかったかなぁ?とも思うが篠木褒めよう。
— 小菅メンディエタ (@cosmendy) 2020年8月16日
次打者のセンター前抜けそうな当たりは八千代松陰ピッチャーがグラブに当てて止める。すごい。 pic.twitter.com/CXRbOM83DX
特に、「驚き」はありませんでした。
タイブレークに入り、注目していたのは、八千代松陰を覆っている「魔法」がこの試合でも続くのか、でした。
結論から申し上げれば、「続いていた」と感じました。
しかし、結果は、「魔法が解けた」ような結末でした。
《2020 千葉大会 準決勝》
— トモ (@tomo23_eikan9) 2020年8月16日
11回裏 1アウト満塁
サヨナラ押し出し死球
【試合終了】
八千代松陰 5-6× 木更津総合 pic.twitter.com/LiIZAxf3fM
何故でしょうか。
ここまで「奇跡」を導いていた兼屋辰吾監督の采配にあったと感じています。
好投手(大会NO.1)篠木を過剰に意識し、送りバントに固執しました。
一方で徹底度が曖昧で、ヒッティングとバントの指示を同じ打者で使い分けていました。木更津総合は、手堅い采配で送りバントを多用するチームです。
裏返せば、その戦法の守りのこつを体得しています。
「素直に打たせた方が良いのではないか。。。」
多くの野球通も感じていたのではないでしょうか。
勝負強い打者の持ち味が消され、「魔法」は逃げていきました。
「結果」は致し方ありません。
間違いなく、この独自大会を盛り上げた、実力に裏打ちされた強豪校でした。
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8/18
*決勝戦*
千葉県野球場
9時専大松戸×木更津総合
昨春準決勝の再現となりました。
夏に向けた調整を含む春と違う「真剣勝負」が期待できそうです。
この独自大会を制したチームが、この秋からスタートする2021年度の主導権も握りそうな予感がします。
(現時点で、習志野は、投手力が厳しそうです)
勝敗は予想できません。
月並みになりますが、僅差なら木更津総合、点差が開くなら専大松戸のような気がする程度です。