エース森が習志野を散発3安打完封!八千代松陰が4強入り

 秋季千葉県大会の準々決勝、八千代松陰習志野との好カードは八千代松陰が2対0の接戦で制し4強入りを果たした。

 この試合はエース右腕・森 陽生が躍動した。初回は2四球を与えるも、その後は習志野打線につけ入る隙を与えず散発3安打の完封勝利。習志野を率いる小林 徹監督も「ピンチの時も落ち着いていて、バックも彼を信頼していた。『これがエース』という投球をされました」と称賛した。森自身も「インコースの直球が有効に使えました」と習志野打線の反応や足の位置などを見て、内角へ最速138キロの直球を力強く投げ込む投球術が光った。

 打線は4回に9番・下山 太士のスクイズ、1番・豊種 竜一の適時内野安打で2点を奪い手堅く好機をものにした。次は関東大会進出がかかる準決勝。「選手たちにとって自信になった試合だったと思います。挑戦者の気持ちを持って目の前の試合を戦っていきたい」と兼屋 辰吾監督は大きな勝利を胸に、気を引き締め、選抜出場に向け千葉の頂点を目指す。

 一方県8強で姿を消すこととなった習志野は森の投球術にはまり、最後まで攻略することができなかった。「彼らはコロナの影響をもろに受けている代ですから、圧倒的に『量』が足りないです」と経験豊富な小林監督も苦難の表情を浮かべる。また、実戦経験の少ない投手陣は背番号10の鈴木 颯太、背番号11の関 順一郎に託し経験を積ませた。打線は1年生から公式戦を経験する竹内 奏楽らを中心にセンスが光る選手が揃う。一冬を越え春はどんな姿を見せてくれるだろうか。注目だ。