第27回東部地区大会(第6地区)に関連する記事を9本掲載した。
全くベースとなる材料が無いため、ゼロから組み上げる必要があり、結構な時間を要したが楽しかった。好きだからできるのだろう。
その間、整理できていなかった
「市立銚子(銚子西)」「成東」「成田(尾島監督)」「千葉黎明」「市立船橋(小林徹監督~)」+(不十分ながら)「迫屋昇二監督」
の球史をまとめた。
そのことで、視覚的に勢いのある時期と、何らかの要因で低迷期に入った流れを理解することができた。
他地区でも興味深い対戦が行われていた。
その代表格は、
第8地区南部大会
11/12
○準々決勝
拓大紅陵9⑧2木更津総合
映像を見る限り、拓大紅陵はエース竹内が先発。
両校ともほぼベストメンバーで、勝ちにこだわったゲームだったことが分かる。
昨日の南部大会
— チャンネル野球好き (@89sukich) 2022年11月13日
木更津総合vs拓大紅陵
競合対決
羽根くんがショートにコンバートされてて驚きました。
【ダイジェスト】2022南部大会 木更津総合 vs 拓大紅陵https://t.co/BOA1O9SsL7
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今日予定されていた中部大会は雨天中止となりました。なお試合の順延開催などは行わず大会は終了となります。予めご了承ください。 https://t.co/iL5iNU7r0x
— 千葉高校野球情報局 (@chiba_Hsbb_info) 2022年11月23日
第5地区中部大会
11/19
○1回戦
中央学院5×0我孫子
試合終了しました。
— 我孫子高校野球部【公式】 (@bbqz6EiiBSN0wke) 2022年11月19日
0-5で中央学院高校に敗れました。
この試合での反省点を春に向けて練習していきます!!💪🔥
応援ありがとうございました!✨ pic.twitter.com/jQ9qaQoyCI
11/20
○12回戦
我孫子二階堂4×2中央学院
我孫子東7⑦0印旛明誠.白井.八千代西.四街道北
四街道5×4千葉敬愛
佐倉6×1佐倉西.佐倉東
投稿;
我孫子二階堂…中央学院に勝ってますね
我孫子二階堂·····。
<コメント>
全く同じ感想を持った。
確認すると、
我孫子二階堂;創部2002
最高成績;
春:県1回戦
夏:3回戦
秋:県2回戦
2022夏:部員数30名、
登録メンバー:3年生⑦、2年生⑩、1年生③
秋季大会;
予選;
我孫子二階堂9-1⑦姉崎
我孫子二階堂1-16⑤検見川
敗者復活戦;
我孫子二階堂7-1成田国際
我孫子二階堂8-4大多喜
県大会;
我孫子二階堂3-2長生
我孫子二階堂0-12⑤千葉日大一
<コメント>
成田同様に、第5地区中部大会に臨む独特のスタンスがあるのかもしれないが、波乱の結果だろう。
2019年の秋季大会(柏の葉)で、当時県内無敗を続けていた習志野が、試合後、次戦の中央学院の試合を全員で見学していた。そして圧倒的破壊力で相手を粉砕するその試合を観て納得させられた。
以来注目しているが、このところ、ここぞという試合を落としている印象だ。
端的に言えば「勝負弱い」。
何故だろうか。
上述の球史を作成する上で、改めて相馬監督の経歴を調べると、今年掲載された観たことのない記事が出てきた。マスコミ受けする人気者のようだ。
2022/07/22
【チェンジ】恋は甲子園目指す球児の妨げか? 恋愛オッケーで心育み、野球に生かす強豪校・中央学院の試み
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<コメント>
>現在も技術に加え、選手のモチベーションを作るためのアプローチなど、研究を続けている。
その研究とやらが、世論誘導を生業とするマスコミと同調する、おかしな方向に突き進んでいるようだ。
迷走の理由を理解した。
2023/06/21 「speechless」
>世論誘導を生業とするマスコミと同調する、おかしな方向に突き進んでいる
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追記;
>シダックスで故野村克也氏の下でプレー
>相馬には夢がある。シダックス時代に優しく接してくれた先輩で、昌平(埼玉)の監督を務める黒坂洋介と、甲子園で勝負するというものだ。
「昌平のブラバンも『シダックスファイヤー』を演奏しているんですよ。甲子園のアルプススタンドで、両方から『シダックスファイヤー』が流れたら、野村監督も驚かれるんじゃないかな。何とか実現させたいですね」
【高校野球】 「打倒・浦和学院」は卒業 埼玉の秋春連覇・昌平に変化が
15:07~黒坂洋介監督
5/24追記;
偶然ではないだろう;
対戦成績;
2012年春、準々決勝:中央学院2-3木更津総合
2018年秋、準々決勝:中央学院4-3木更津総合
2019年秋、準々決勝:中央学院0-2木更津総合
2021年夏:準決勝:中央学院3-12⑦木更津総合
2022年春:準々決勝:中央学院1-4木更津総合
7/26
試合終了 花咲徳栄7-6昌平
— F (@_F_8_9_) 2023年7月26日
秋春連覇で県内公式戦無敗の昌平
今年も甲子園初出場ならず pic.twitter.com/MkBLYKl2LZ
岩井監督と黒坂監督
— ⚾A🎏🌸 (@kazo_city_) 2023年7月26日
本当にお疲れ様でした!
お互いの健闘を称えあってるシーン📷
球史に残る素晴らしい試合でした。
斎藤主将も素晴らしい活躍でした!
斎藤主将はプロ注目の選手
次のステージで頑張って欲しいです!#花咲徳栄 #昌平 pic.twitter.com/0wyUz843Ji
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2023/6/23追記;
2022年-2023年(実際には少なくとも2019年から、既に、その扇動はスタートしていた)に強く感じていた『違和感』、
言い換えればメディアが作り出す(誘導する)価値観と、それになんの疑問を持たず同調する一部の大衆(=情弱)が、あたかも一大ムーブメントかのような錯覚を巻き起こした。現在も実に根強く、その方向性に扇動する者が存在している。
について、
花咲徳栄・岩井隆監督が、的確な論評をしている。
丸刈り完全否定」の違和感…甲子園の慶応報道に「なぜあんな形で取り上げられたのか」花咲徳栄の名将が本音“昔の高校野球は消滅”でいいのか?
posted2024/06/22 11:00
高校野球の強豪、花咲徳栄(埼玉)。同校を率いる岩井隆監督は、2017年に埼玉県勢として初めて夏の甲子園を制した。髪型自由、笑顔でプレーといった新時代の到来が漂う今……名将にズバリ語る「丸刈り論争への本音」。【全2回の1回目】
◆◆◆
昨夏の甲子園で慶応が2度目の制覇を果たすと、高校球界に大きなムーブメントが起こった。
「エンジョイベースボール」「髪型自由」「笑顔」
長髪でプレーする慶応ナインは常に笑顔で楽しそうだった。エンジョイベースボールを体現した選手たちのハキハキとしたインタビューは、かつての高校球児のそれとはまるで異なっていた。
「0か100か」の違和感
高校野球は新時代に突入した――。
慶応の載冠によってメディアは、「ノーサイン」「髪型自由」などを掲げるチームをこぞって称賛するようになった。
ただ一方で、違和感もあった。こうも簡単に高校野球が変わることの異常さだ。それまで104回、甲子園が開催されてきた高校野球が消滅してしまったかのように。数年前までは高校野球の中心にいた人たちの思想が、否定されたかのようでもあった。
「民族性なのかもしれないですけど、0か100かの捉え方になってしまっているなと思います。もう少しゆっくり、大らかであってもいいんじゃないかなと。昭和のメリット、デメリットはあるし、今のメリット、デメリットもある。現在ばかりを見て、過去と未来を見ないというのは私たちのやることじゃないと思います」
そう語るのは2017年に埼玉県勢として初、夏の甲子園を制した花咲徳栄の指揮官、岩井隆である。
近年、花咲徳栄OB選手の活躍が目覚ましい。2017年夏の甲子園優勝投手、清水達也は中日のセットアッパーとして活躍しているし、オリックスのリーグ3連覇に貢献した若月健矢も同校卒業生だ。このほか、西川愛也(西武)、愛斗(ロッテ)、韮澤雄也(広島)など、2016年から8年連続でプロを輩出している。
昔の高校野球は“個性を消す”?
岩井がチーム作りで必要としてきたものに「型」がある。そこには丸刈りも含まれるが、躾、挨拶、礼儀といった部分を指す。
岩井は言う。
「U-18の世界大会に帯同していろんな国を見れば、ネックレスしてユニホームが揃ってなくても許されるチームもあります。海外では神を冒涜しなければ何をやっても許されるところがありますよね。一方で、宗教を持たない日本人の基本が何かといったら、美意識だと思う。つまり『型』が第一にくる。まず何を教えるのかといったら、それは躾であったり、規制であったり、モラルやルールを守ること。相手を称えるとか、勝ち負けだけではない大事な部分です。それらを教えることが僕らの役目だと思っています」
「型」と聞けば一瞬、現代と真逆の「型にはめることで個性を殺す」という考え方のようにも聞こえるが、岩井は個性を否定しているわけではない。順序があり、まず型を覚えるという過程がある。育成の順番として、型を知ってから個性が育まれていくと考えている。
慶応は「なぜあんな形で取り上げられたのか」
「慶応とは定期戦をやっていますし、森林(貴彦)監督とは仲がいいですけど、決して世間で言われているような印象ではなくて、厳しい指導者だと思います。それがなぜあんな形で取り上げられたのかなと思う。否定的な意味ではなくて、ですよ。取り上げられなきゃいけないのは学生であって、監督の発言じゃないんです。仙台育英の監督さんも言葉力が強くていろいろ(メディアに)出ますよね。仙台育英にはいい投手がいますけど、一方で、アザだらけになってボールを受けるキャッチャーがいる。(コーチとして)U-18侍ジャパンに来て知りましたが、極度の集中力、恐怖心からくる集中力の中で彼らはプレーしていた。取り上げられるべきはそういったことだと思う。甲子園っていうのは髪型を論議する場所じゃない」
岩井の観点は、高校野球の捉え方を示している。つまり、「体育」という教育なのか、スポーツという娯楽なのか。スポーツはその語源が「気晴らし」と言われるように、気楽なものだ。自由な髪型で、自由な発想で、嗜まれてきた。一方、学校教育の中にあるスポーツは「体育」に変換された時点で、科目の一つになり、鍛錬や訓練というものに置き換えられてきた。
高校野球の指導者を取材していて常に感じることだが、「体育」と「スポーツ」が混在していて、どちらのスタンスを取るかによって、取り組みが180度変わる。ただ、おおよそ、甲子園で優勝を狙うような監督は「体育」の要素が強いように感じる。
「甲子園で勝つ監督」とは?
岩井もその一人である。語られる言葉から、「甲子園で勝つ監督」とは「教育の従事者」に近いことを感じさせた。
「『甲子園には魔物がいる』とよく言われますよね。それは球場の雰囲気とか歓声のことを表わすんですが、甲子園での試合というのは2時間以内に終わらなきゃいけない教育現場なんですよ。そのためには『抗議をしない』『ラフプレーをしない』『正々堂々』が必要とされる。2時間以内に事故がなく、審判には絶対服従で、1試合が消化される。その中で勝敗がつく。そういうことを熟知したチームだから(2017年のチームは)優勝できた。審判の匙加減で急に試合展開が早くなってしまったりすることもあるんですけど、絶対に文句を言っちゃいけない。そういうことも選手に話をしています。もちろん、それが正しいかどうか、という話ではありません」
つまり、甲子園とは授業である。岩井はさらにこう続ける。
「審判が先生。4人いて真ん中の人が体育主任。では、その人に文句を言いますか。授業の中で、態度に出しますか。唾を吐きますかっていうことです。あんなに(試合時間を)急かされたら全部出し切れない……ではなくて、甲子園のルール、2時間の中で出し切るっていうことを教えていかなきゃいけない。甲子園は型を教えるところ」
甲子園常連校の多くには「甲子園タイム」というのが存在する。岩井が言うように、2時間以内で試合を決着させることを「教育」とされているため、すべての行動が速い。ベンチ入り、整列、スタンドへの挨拶、シートノック。それら全てがルーティン化している。それが、岩井の言うところの「型」なのだろう。
「昔は焦りがあった」
現在も全国的に、丸刈りと髪型自由の高校の比率は甲子園では圧倒的に前者が多いが、地方大会においては逆転現象が起きている。これは甲子園に出場している多くの高校が甲子園とは教育だと認識していることも関係しているのかもしれない。
ただ岩井は、時代がそうした教育を選んできたことも理解している。
「昔は焦りがあった。戦後の日本は早く世に出るように教育していましたが、今は違う。15歳で世に出なきゃいけなかった時代が18歳になって、22歳になって、最近は22歳でもまだ出なくてもいい。いろんな職種を経験できるじゃないですか。だから高校野球もそうなっている。最高レベルに高校3年時で到達しなくていい。大学に行って150キロを投げて、ドラフト1位になる子はいるわけですからね」
そんな岩井には今、ひとつ心境の変化があると言う。大阪桐蔭の西谷浩一、創志学園の門馬敬治ら高校野球監督の“黄金世代”生まれの一人として語る「迷いの正体」とは。
大阪桐蔭の監督・西谷浩一らと「話し合いをすべきだと思う」高校野球で“ある変化”…花咲徳栄の名将・岩井隆が語る「野球が絶対の時代ではない」
甲子園強豪校の監督に「華の同期世代」がいる。
1969~70年生まれの55歳を迎える指導者たちだ。
岩井隆、西谷浩一、門馬敬治…名将ズラリの世代
花咲徳栄の岩井隆を始め、2度の春夏連覇を達成した大阪桐蔭の西谷浩一、東海大相模時代に4度の全国制覇の経験がある創志学園の門馬敬治、清峰と山梨学院で春2度の優勝がある吉田洸二らがそれにあたる。
今年春の選抜では西谷、門馬、吉田が集結。全国制覇未経験では京都外大西の上羽功晃、元プロの島田直也(常総学院)が出場し、同世代による直接対決も見られた。
「岡山の人はガチガチに勝ちに行っているし、大阪の人はチーム力ばっかりで個性は考えない人。山梨の人は誤魔化しながら勝つことばかり目指している」
岩井はライバルたちのことを冗談っぽく語るが、この年齢になって指導者としての立ち位置の変化を感じている。自身が30代の頃、同じ埼玉の浦和学院・森士や聖望学園・岡本幹成、春日部共栄・本多利治に立ち向かったように、今は目指される立場。最近台頭した、山村学園や昌平からの挑戦も受けるようになった。
「先輩方は『勝たないといけない』という高校野球をやっていた。全国で言えば高嶋仁(智弁和歌山など)さん、馬淵史郎(明徳義塾)さんもそうでしたし、上甲正典(故人、済美など)さんなど、勝たないといけないと考えられていた時代から、少しシフトしてきているとは感じるんですよね。勝つだけじゃなくて今の時代にあった高校野球を作りながら、なおかつ、勝てばいい。そういう方向に行くのが必要かもしれない」
「慶応の選手はでき上がってる。うちはそうじゃない」
岩井が今も大事にしているのは「型」の重要性だ。それがあって「自立」がある。型を覚えたうえで、自分で考えるようになった時に「個性」が生まれ、強いチームになっていくという。もっともそれは「個性」が前面にくるようなチームを否定しているわけではなく、どこにプライオリティを置いているかの違いだ。
「いろんなチームと試合をしてきましたけど、慶応の選手は、でき上がっているんです。挨拶はしっかりさわやかにするし、大人と会話ができるし、言葉遣いも間違えない。昨夏の決勝でホームランを打った丸田(湊斗)くんは早めにグラウンドに出て準備もするし、アップが足りなかったら、他の子と離れてやっている。スローイングが気になれば聞きにも来る。彼らはそういうのができる子たちなんです。でも、うちはそうじゃない、そこまで成長してない子たちを預かっているので、まず型を教えるのに時間がかかる」
厳しい指導が許されなくなった昨今、選手の育成にかかる時間は増えたという。
名将の本音「やんちゃな子たちを育てたい」
岩井が初めて甲子園に導いた2001年時は、監督の言った通り、徹底することが強いチームになると考えて指導していた。監督が言ったこと以外やってはいけない怖さがチームを成長させていた。
「しかし、それでは夏を勝てないという時代が10年くらい続いたんですよね。10年ぶりに夏の甲子園に行っても大敗。そこで、緊張感のある舞台で監督の指示なんか聞いて動いているようじゃいけない、自分たちで考える集団を作っていく必要があるな、と。自立に舵を切って、夏型のチームにするようになったんです」
そう考えると、慶応のような選手たちとプレーする方が得策に見える。「型」がすでにできあがっている選手たちで頂点を目指す方が近道だ。しかし、岩井の人生観はそれとは異なる。そこには当然、学校の風土も関係する。
「うちにもオール5で勉強で入学した子もいます。ひょっとしたら俺より知識があるんじゃないか、というような子はいますけど、自分がそうだったように、少しやんちゃな子たちを育てたいというのはあるんですよ。校風、校訓がチームの方針を決めているというのもある。監督の考えでやることじゃない。うちは道徳の学校という理想を打ち出していて、みんなで支え合うことが教育の原点である、と初代校長から言われてきました」
「髪の毛を気にする余裕はない」
私学であればどんな選手でも獲得できるように思われがちだが、公立であれ、私学であれ、学校には校風があり、学校教育の中で果たすべき役割が存在する。慶応には慶応のやり方があるように、花咲徳栄にも、他の学校にも、それぞれのアプローチがある。
「坊主がいいとか悪いとか、そういう論争にはなってないんですよ。全校生徒1800人の代表としてみんなが甲子園に応援に行けるかどうかはお前たちにかかってるんだという話をしたら、髪の毛を気にする余裕はないんですよ」
指導する監督、先生は、それぞれの学校の風土にあった指導に努めるのが最大の務めで、世間のトレンドに左右されることはない。「髪型の自由」や「楽しさが必要だ」といった考え方は理解できても、みんながそれをすべきという「0か100か」の考え方を押し付ければ、高校野球本来の良さが損なわれるという岩井の考えには大いにうなずける。
西谷浩一らと「話し合いはすべきだけど…」
甲子園優勝経験者がずらりと並ぶ同期の指導者たちと、これからの野球界について議論することはほとんどないという。「実際は、そういう話し合いはするべきだと思うけれど、門馬あたりが結局、勝たなきゃ意味がないと言いそうなんですよ」と笑う。
若い指導者から目標にされる年齢に差し掛かった今、高校野球界を引っ張っているという自負を口にした。
「バスケットボールが盛んになってきて、ラグビーもあって、いろんなスポーツが出てきている中で、野球絶対の時代ではなくなっています。当然、高校野球絶対でもない。一瞬称賛されることはあるかもしれないけど、これからは高校野球で勝てればいいっていう時代ではなくなると思う。昔は先輩方に立ち向かっていった自分がいたけど、僕がその年代になった今は、勝ちゃいいんだよっていう時代じゃないのでもう少し広い目で物事を考えていくことが僕らの役割かもしれない」
今春気づいた「ひとつの理想」
「型」に始まり自立が芽生え始めた花咲徳栄だが、岩井からすれば、それはまだ目指すところの「50%」くらいに過ぎず、現時点で何かを達成したという充実感はない。究極とするのは「監督が必要ないと思うようなチーム」。選手が自らで考えて行動してなおかつ、結果的に試合に勝っているのが理想だという。
「この春、忙しくてあまりチームのことを見れなかったんだけど、埼玉県大会で優勝したんですよね。ちょっと寂しかったけど、この寂しさがいいことなんだろうなと」
岩井の言葉からは、高校野球の“理想”を模索する意思が感じられた。