昨年7/27の選手権総括を最後に、ブログの更新が滞ることになった。
集中して対処しなければならない重い事項が複数あったためだ。
ようやく春季大会を3日間(6試合)観戦することができ、現在の千葉県高校野球の勢力図を把握できたため、時系列で整理したいと思う。
秋季大会はまったく観戦できず。
2024/11/4
東部地区大会、成田7-3銚子商業
この試合の観戦ノートを見返すと、
①東部地区大会を公式戦に出場できない選手の「卒業式」と位置付け、勝敗度外視で主力選手を起用しない成田が、一転先を見越した選手起用をしてきた。
8回まで零封だった投手を降板させて、9回に逆転を許した秋季大会。
千葉黎明はここから勢いを加速させて、選抜出場を勝ち取った。
千葉黎明2×-1成田
— ムキムキベッツ (@draftegg89) September 22, 2024
試合終了@成田大谷津球場
千葉黎明が9回に安打を固めて逆転
4番佐々木が同点タイムリー
6番山崎がサヨナラタイムリー
本当に見ていて楽しいチームです
次戦は28日(土)東海大浦安と千葉北の勝者と pic.twitter.com/G3hA9nhgbb
東部地区大会準決勝の千葉黎明戦に価値を見いだしたためと思われる。
結果は、成田7-9千葉黎明であった。
この流れを受け、春季県大会2回戦で三度目の激突をした千葉黎明戦は、成田勝利を予想したが、主に3度にわたる走塁ミスが響き、延長10回5-6で敗退した。
引き続き「投手起用」について、釈然としない思いがある。
②銚子商業については、1年夏から起用され、主力として飛躍が期待された遊撃手が転校したという噂があったが、春の選手名簿がそれが事実であることを証明した。
上記の試合のシートノック時から集中力を欠いており、試合でも不可解な守備が23度あった。特に、9回表の成田追加点の場面、センターからのバックホームの好返球を何故か不必要なカット。安々と追加点を与えた。捕手からの指示は出ていない。
不可解だったことが、観戦ノートに記載されている。
やはり気になるので、ナスパ第二試合を観戦しました。
— 響 (oto) (@oto29324936) November 4, 2024
一言で言うと「力負けです」。
『差』⇒成田の選手達は、ここぞという場面でギアを上げられます。
シートノックの時点で現れていましたが、
期待の選手の雑な守備(3つ)が非常に気になりました。
他の選手の戦意に影響しているでしょう。
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春季大会前に、習志野・銚子商業・成田の過去試合を入念にチェックした。
特に習志野は、2024年春夏秋と考えられない試合内容で早期敗退を繰り返した。
自滅から、なんの工夫も無い状態で同じ相手にコールド負けを喰らい、秋は初回に9失点で続投。
一冬を越えた春の選手名簿に特段の変更はなかった。
早期敗退を見越して、4/20は習志野vs千葉商業を選択した。
近隣の柏の葉だったことも大きかった。まだ、野球に集中できずにいたからだ。
立ち上がり不安定だった向井投手が、2回表の6番打者に投じたスライダーからリズムが良くなった。
千葉商の投手陣は、球速が不足の上、制球が悪かった。
この状態で、僅か2得点。バントの精度も悪い。
結果論だが、このタイミングで市立船橋と対戦していたら大敗していたのではないか。
そのくらい、本来の習志野野球から乖離した状態だった。
観戦はしておらず動画でチェックしたが、東海大市原望洋にコールド勝ちした自信は大きかったことだろう。この試合にもあったが、特に考えられない走塁ミスを繰り返してきた。そのようなドタバタを克服するには、自信回復が必要だったのだろう。
(前日、養老渓谷に滞在していたため、別行動で4/26袖ケ浦市営球場に行くつもりでいたが、家族の反対で断念した。)
4/27(日)準々決勝・四街道戦@柏の葉は、習志野のブランド力が回復傾向にあり、初回に相手の自滅(エラー+死球)を物にしたことで、余裕を持った(抑揚もなし)試合となった。
この試合から、5番有友選手に勝負強さが出てきた(⇒先制中安タイムリー)。
先走るが、
2番島原、3番岡田、5番有友が打線の核であり、4番に誰を据えるかが夏への課題だろう。本来の4番が欠場中にも思える。
帰宅時、準決勝のチケットを入手した。
5/3(土)駐車場渋滞を想定して本を持参して天台に向かった。
初めに、秋に習志野(自滅)に大勝した拓大紅陵と専大松戸の差について言及したい。
象徴的なのは、4回裏専大松戸の攻撃;
投手交代#1⇒#18
9番:ストレートの四球
1番:パスボール、*三犠⇒三安
無死1.3塁
2番:二盗、中安タイムリー(+2) 拓大紅陵2-5専大松戸
<コメント>
力強い球を投げて打ち勝つ大味な拓大紅陵に比して、相手の心理を突いて嫌がるプレー、特に多彩なバントを駆使する専大松戸の野球。
最少失点で凌ぎ、投手の見切りも早い。
この差は、野球の質故に大きい。
第2試合の習志野vs市立船橋戦は、向井投手のメンタルも加えた急成長に尽きるだろう。
筆者にとって全くの想定外だった。
千葉の高校野球を牽引してきた名門・習志野が短期間で結果を残したことは望外の喜びだ。公式戦経験の場としての関東大会出場が夏に向けて活きてくるだろう。
春の決勝はほぼ関係ないが、専大松戸との差は選手層だろう。
現在のところ「隠し球」どころか、層に差があることは明白だ。
専大松戸は、実に分厚く、ローテーション(新入部員の供給先)がしっかりしている。
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昨年の勝負の年に結果が残せず心配していた、
観戦の機会が多く、思い入れのある多古に、10人の新2年生がいることに少し安心した。