秋の大会後、習志野・小林監督のインタビュー記事を読んだ。
「秋の大会は、準備期間が短い中、出来すぎだった。」という内容だったと記憶している。
(検索しても出てこなかった)
習志野、経験財産に 秋季千葉県高校野球大会 第6日
2023年10月1日 05:00 | 有料記事
習志野は八回まで食らいついたが最後は力尽きた。「個 ・・・
4/21は、船橋市民球場を選択したため、観戦はしていない。
習志野の試合は、もう少し先で充分だろうと考えていた。
苦戦を認識したのは、9回に同点に追いつかれたタイミングだった。
その後現地観戦している方のXによる動画つきのライブ配信をチェックしていた。
つくづく『らしくない』試合だった。
一体何が起こったのだろうか。
幸いYouTubeに試合がアップされていたので、内容をチェックした。
ポイントは、
『らしくない』プレーと、小林監督の采配はどうだったのか
言い換えれば、
小林監督は勝つ気があったのか
更に言えば、
2019年度以降3度あった、春独特の『*捨て試合』なのではないか、という検証(疑い)だ。
*本番の夏の大会に向けて、敢えて戦力を隠す、という意味。
春から夏の2-3月間で、例えば制球難の投手が劇的に変ることは(ほぼ)無い。
昨夏も春の大会に登板していない2人の投手が、突如起用され、あと半歩まで専大松戸を追い込んだ決勝進出の原動力となった。
その中心湯浅投手は、準々決勝市立船橋戦に突如起用され、しかも「外野手登録」という念の入れようだった。
初めにシートノックをチェックした。
特に内野で顕著だが、レギュラーと控えの守備力の格差が顕著なのが分かる。
大会ごとにチェックしているが、内容は 最低クラスといえるだろう。
印象に残っているファンのコメント;
40年以上習志野を見ているがこんなに守れない習志野を見たのは初めて。
特に驚いたのが、ある意味で接戦?といえるのに、先発メンバーを一人も変えることなく、タイブレーク11回を戦わせている。
これは、どういう意図だったのだろうか。
上記に挙げたポイントに沿って、試合内容を検証した。
1回表習志野
3番根立二盗。サインが出された①
1回裏学館浦安
イレギュラーバウンドだったが、遊撃手がタイムリーエラー①
2回表習志野
特になし
2回裏学館浦安
②⇒⑥で、二走を牽制で刺す。
『らしい』プレー①
3回表習志野
先頭打者が出塁したが、そのまま打たせる。
二死後、二盗のサインが出たが失敗。
サインが出された②
3回裏学館浦安
特になし
4回表習志野
先頭打者が四球で出塁。次打者投犠。
サインが出された③
・三ゴをサードとレフトがトンネルして、相手ミスで2点を貰う。
習志野3-1学館浦安
4回裏学館浦安
特になし
5回表習志野
先頭打者が遊ゴエラーで出塁。
次打者一犠。
サインが出された④
二死3塁から、3番根立がタイムリースリーベースヒット。
習志野4-1学館浦安
5回裏学館浦安
記録上イレギュラーバウンドの遊安だが、捕球できるボールだった。
『らしくない』プレー②
二盗を刺す。
『らしい』プレー②
6回表習志野
5番からの攻撃。左飛エラーで無死2塁。
相手のミス(隙)につけ込むのが習志野野球のはずだ。
次打者投犠。一死3塁。
サインが出された⑤
三走が、何故か非常に浅い左飛で本塁に突っ込み憤死。
『らしくない』プレー③
6回裏学館浦安
先頭打者を四球で出塁させる。
『らしくない』プレー④
次打者が送りバント失敗(=相手のミス)。
その後、単打2本が続き、一死満塁。
二死満塁の場面で、押し出し四球。
習志野4-2学館浦安
『らしくない』プレー⑤
*投手交代があってもおかしくないタイミングだろう。
7回表習志野
学館浦安投手交代:#21(左)
制球が定まらず、2四球を出すが無策で無得点。
『らしくない』プレー⑥
7回裏学館浦安
二死2塁から左安タイムリー。
習志野4-3学館浦安
8回表習志野
学館浦安投手交代:#24(右)1年生
三者凡退
8回裏学館浦安
三者凡退
9回表習志野
三者凡退
6:24~ 1st
9回裏学館浦安
1点差の最終回、
先頭打者を、ライトが「目測を誤り」、無死3塁となる。
『らしくない』プレー⑦
二死後、中安タイムリー。
習志野4-4学館浦安
タイブレーク
10回表習志野
学館浦安投手交代(4人目):#11(右)
三犠。一死2.3塁。
サインが出された⑥
右犠。
習志野5-4学館浦安
3番根立、右ツーベースヒット。2打点目。
習志野6-4学館浦安
ワイルドピッチ⇒二死1.3
学館浦安投手交代(5人目):#23(左)
ボーク
習志野7-4学館浦安
決定的と思われる3点差を、相手のミスで加点した。
10回裏学館浦安
先頭打者右安⇒無死満塁
ワイルドピッチ
習志野7-5学館浦安
『らしくない』プレー⑧
一死2.3塁、二ゴ+一塁手3塁悪送球
習志野7-7学館浦安
『らしくない』プレー⑨
11回表習志野
学館浦安投手交代(6人目):#1(右)
三犠⇒一死2.3塁
サインが出された⑦
左犠
習志野8-7学館浦安
二死2塁
タイムリーヒットを打つことに集中すべき場面。
チームを引っ張る立場の選手が、死球狙いで避けず、主審に注意を受ける。
チームの士気を下げるお粗末な行為。
36:15~ 2nd
11回裏学館浦安
先頭打者一犠を、バントシフトで前進守備だった一塁手が、サード悪送球。
『らしくない』プレー⑩
一走まで生還し、サヨナラ負け。
習志野8-9学館浦安
厳しい言い方をすれば、2打点-3点(タイムリーエラー)=-1点
となった。
昨春準決勝;
7回裏 習志野
三者凡退
ゲームセット
<コメント>
スコアを見ての通り、習志野の完敗。
勿論、今回は骨のあるチームと判断して、 2019年以来の習志野らしい野球を見たくて観戦に出かけたのだが、
0-4とリードを拡げられた段階で、「割り切った」と感じられた。
例1:2019年 春季関東大会、習志野2-13⑦山村学園
>選抜準優勝の原動力となったエースの飯塚は登板しなかった。
例2:2021年春 、習志野 2 - 13⑥ 専大松戸
>被安打17・失点13の#1鈴木 颯太を交代させていない。
ざっくり言えば、夏を見据えての捨てゲームだ。
この春季県大会に圧勝した専大松戸に、見せたくない隠し球を残したということだ。
相手先発が、青野投手と読み切っていたはずだが、
これといった策は見えなかった(無かった)。
この点をどう考えるかで、この完敗の意味が変ってくる。
詳述した通り、中西投手の後を受けた投手は、かなり厳しい。
主戦投手2人の制球力アップが喫緊の課題だ。
習志野の小林徹監督は「(専大松戸は)甲子園を経験するチームで、全ての要素でかなうところがなかった」と語った。
【高校野球】4年ぶりの春4強…専大松戸に7回コールド敗退も“2つの収穫”を手にした習志野
5/4(木) 11:02配信
春から夏にかけて急成長するのが習志野
習志野高は千葉県大会準決勝で専大松戸高に敗退も、夏へつながる一戦だった午前10時の試合開始前から内野席は埋まり、外野芝生席も開放された。千葉県総合SC野球場で行われた千葉県大会準決勝(5月3日)。習志野高は今春のセンバツ8強・専大松戸高に7回コールド敗退(0対8)も、この場に立たなければ味わえない財産を手にした。
母校・習志野高を指揮する小林徹監督は2つの収穫を口にした。
まずは、チーム全体としての経験値だ。
「(昨秋の)チャンピオンチームとできたことは、良い機会だった。(この春は)シードにも入れなかったチーム。公式戦が不足していた中で、地区予選から始まって、準決勝まで戦うことができた。甲子園を経験したチームに対して、すべてが力不足。かなうところがなかったので、子どもたちも感じたのでは」
昨秋は県大会2回戦で市船橋高に敗退(8対9)。守備の乱れが失点につながった反省から、冬場はディフェンス面を見直してきた。キャッチボールから基礎基本を徹底。堅守からスキをなくし、攻撃では少ない好機を生かす伝統のスタイルを積み上げてきた。
-------------------------------
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学館浦安に敗退後の小林監督;
<コメント>
もちろんベンチ内で指示はあっただろうが、表面化した動き(采配)は
・ 二盗 2回
・ 送りバント 5回
だけだった。
中心打者として期待される2番岡田には、ただただ「自由に」打たせていた。
エース蓮見以外に8人もの投手登録をしていながら、1人も公式戦登板の機会はなく、
更に、昨秋の準決勝・中央学院戦で先発した髙橋投手は、登録すらされていない。
つまり、謎だらけの「春」緒戦敗退ということだ.
凡人には理解できない、何かしらの思考があった、ことは確実と思われる。
追記;春季大会の意味合いについて、的確な解説をしている。
特に、「夏の予選に向けて、秘密兵器は隠しておく」0:36-1:50
新1年生;
内訳;
投手6人
捕手1人
内野手3人
外野守3人
(佐倉リトルシニア:4人)